練習曲「Top of the wolrd」に挑戦!!

Top に挑戦 PNG.png

03-講座名修正.png

練習曲1:Top of the worldの演奏解説

 皆さん、こんにちは。
 カーペンターズで一躍有名になったカントリー調で底抜けに明るい名曲「Top of the World」。“世界で一番あなたはステキ!”のような歌詞です。恋人にこんな事言われたら「よーし!明日も頑張って仕事にいくかぁ?」のように元気が出てきますよね!
 この曲に取り組んで元気出していきましょう。

●ミッズのアンサンブル譜面の活用法
1. 自分の楽器はどこの段を演奏するんだろう…?
 さて自分の楽器でこの曲に参加する前に、このアンサンブルの編成がどうなっていて、自分がその構造のどこに参加するのかを明らかにしましょう。

 <上段の楽譜> 主にソプラノ音域の楽器が担当
 <中段の楽譜> 主にアルト音域の楽器が担当
 <下段の楽譜> 主にテノール音域の楽器が担当
 <リズムセクション> ベース、コード楽器、ドラムスが担当

 上中下段は原則的にその声種の音域ですが、曲によってはその音域を逸脱してしまう場合もあります。旋律が自分の楽器の音域外にはみだしてしまう場合は1オクターブ(octave)上げてみたり、下げてみたりして臨機応変に読み替えて演奏します。

2. 自分の旋律はアンサンブル上、何の役割だろう…?
 自分の楽器の担当する段が決まったら今度は、自分の旋律は一体アンサンブル上のどんな役割なのだろう…ということを理解しなくてはなりません。進行していく中で役割が変化しますので、その辺りも確認しておきましょう。

 <主旋律> その曲の顔となるメロディー・・・主役ですね。

 <副旋律A> ハモリ用のメロディー・・・脇役。次のような性質のメロディーです。
   1 主旋律と同じリズム。 
   2 しかし、主旋律とは異なる音高。

 <副旋律B> 対旋律やカウンターメロディーとも呼ばれる・・・脇役。次のような性質のメロディーです。
   1 主旋律とは異なるリズム。 
   2 しかも、主旋律とは異なる音高。

 <フィル・イン> フレーズ間のつなぎ目に少し喰い込んで次のフレーズを呼び寄せるような効果をもつ旋律です。

 これらの役割を知ることはアンサンブルをする上で極めて大切です。今、自分は主役だなぁ…、脇役だなぁ…、次の主役の呼び寄せ役だなぁ…と解っていることで演奏者自らの意識で音量やアーティキュレーションを調整することにつながり、生き生きとした音楽を皆で共有することになる訳です。

「Top of the World」役割分担表
pops_1.png

3. ミュージック演人の機能をフル活用! 君もミュージシャン!
 ① さていよいよ演奏してみましょう。スコア(総譜)は【in C】で示されています。まず自分の楽器用に合ったスコアを表示してみましょう。
※下記初めての方は「ポップスアンサンブル講座を楽しむには」のボタンを押して下さい。
 【in C】の場合=例:フルート(Fl.)、ピッコロ(Pic.)、オーボエ(Ob.)、ファゴット(Fg.)、 ヴァイオリン(Vln.)、チェロ(Vc.)、
           トロンボーン(Tb.)、ユーフォニウム(Euph.)、チューバ(Tub.)、ベース(コントラバス:C.B.、エレキベース:E.B)、
           鍵盤打楽器類(グロッケン:Glock.、シロフォン:Xyl.、マリンバ:Marim.)、他
 【in B♭】の場合=例:クラリネット(Cl.)、ソプラノサクソフォン(S.Sax.)、テナーサクソフォン(T.Sax.)、トランペット(Tp.)、他
 【in E♭】の場合=例:アルトサクソフォン(A.Sax.)、バリトンサクソフォン(B.Sax.)、他
 【in F】の場合=フレンチホルン(Hn.)、他

 ② 全体の範奏を聴きましょう。そのとき自分のパートが主役なのか、脇役なのか、呼び寄せ(フィル・イン)なのか、確認しましょう。

 ③ 次に自分用の楽譜(パート譜)を見ながら旋律を聴き、一緒になぞりながら…などの工夫をしながら練習しましょう。

 ④ 全体の範奏の中に自分のプレイも参加してみましょう。次のようないろいろな方法を工夫して、能率を上げて練習出来ます。
 <工夫1> 自分のパートの範奏とユニゾンで旋律を確認する。(③)
 <工夫2> リズムセクションと自分だけのアンサンブル練習を。
 <工夫3> 主旋律+副旋律A、主旋律+副旋律B、副A+副B、あるいは主+副A+副B、などのさまざまな組み合わせでアンサンブル練習を。
 <工夫4> 全体の範奏とともに。自パートを消音=M(ミュート)しての練習で、完成系の練習を。


使い方紹介ビデオ

ジャンプ楽譜.png
in Bb2.PNG in C2.PNG in Eb2.PNG in F2.PNG